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環境教育の現場から。本当に響く言葉とは

「環境を大切にしましょう」 「地球を守るために行動しましょう」 こうした言葉は、学校や講演会、企業研修など、環境教育の現場でよく耳にします。けれど、果たしてそれは本当に届いているのでしょうか? 聞いたその場では納得しても、日常の中で思い出され、行動につながる「言葉」になっているでしょうか?


私たちSUSTAINABLE JAPANは、環境活動と並行して教育の現場にも関わってきました。今回はその中で出会った、「本当に響く言葉」と、それを生む“伝え方”についてご紹介します。


環境教育

「正しさ」だけでは動かない

環境教育では、ときに“正しさ”が先に立ちすぎてしまうことがあります。


  • ごみを減らしましょう

  • プラスチックを使いすぎてはいけません

  • 二酸化炭素の排出を抑えましょう


どれも正しい。でも、心に残らない。なぜならそこに、「自分ごと」としての実感が欠けているからです。


ある小学生が言いました。 


「環境のことって、すごく大事だと思うけど、なんか“怒られてる”みたいでなんだか嫌です」


この言葉は、私たちにとって大きな気づきとなりました。知識や理屈だけでは、人の行動は変わらない。「共感」がなければ、どんなに正しい情報も、ただ通り過ぎていくだけなのです。



心に響いた、生徒のひとこと

ある日、海岸清掃を体験した、小学生の男の子がこう言いました。


「海がゴミで苦しんでる」


このひとことには、誰もが静かになりました。先生も、私たちスタッフも。その子が見たもの、感じたものが、そのまま言葉になったからです。

環境教育で本当に伝えたいのは、「かわいそう」とか「もったいない」といった素直な感情を、大人になっても持ち続けてもいい、ということ。 そしてその感情こそが、行動を生むエネルギーになるということです。


環境教育

「伝える」から「一緒に感じる」へ

私たちは今、環境教育のスタイルを少しずつ変えています。 「教える」のではなく、「一緒に体験し、一緒に考える」。その中で生まれる言葉こそが、その人自身の“原動力”になる言葉だからです。


  • 実際に海でマイクロプラスチックを拾ってみる

  • サステナブルな製品を分解して構造を理解する

  • 地元の漁師さんや清掃員の話を直接聞く


こうした「体験の中で言葉が生まれる」瞬間が、子どもたちにも、大人たちにも、何より強く残っていきます。


最後に:響く言葉は、あなたの中にある

環境教育のゴールは、「答えを教えること」ではなく、「問いを持ち帰ってもらうこと」だと私たちは考えています。


「どうすればいいんだろう?」 「自分にできることって、なんだろう?」


そんな問いが、その人の暮らしの中で生き続ける。そこから自然に生まれてくる行動こそが、もっとも持続可能な環境アクションではないでしょうか。

SUSTAINABLE JAPANは、これからも「響く言葉」を生む教育を、地域や学校、企業と一緒に作っていきます。

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