加熱されるプラスチック容器:国際NGOが警鐘を鳴らすマイクロプラスチックの健康リスク
- スタッフ

- 20 時間前
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このたび、国際環境NGOグリーンピース・インターナショナル(本部・アムステルダム)が、私たちの日常生活に潜む重要な課題について報告書を発表しました。2026年2月24日に公開されたこの報告書は、プラスチック容器に入った食品を加熱する際に生じる、マイクロ・ナノプラスチックの放出とそれに伴う健康リスクに警鐘を鳴らしています。
「オルタナ」編集部の松田大輔氏による記事によると、この報告書『Are We Cooked? The Hidden Health Risks of Plastic-Packaged Ready Meals(「プラスチック容器に⼊った調理済み⾷品に潜む健康リスク」)』は、2021年以降に発表された関連論文24本を検証したものです。

加熱によるマイクロ・ナノプラスチックの放出
報告書が特に強調しているのは、プラ容器を電子レンジなどで加熱することによるマイクロ・ナノプラスチックの放出です。参照されたある研究では、わずか5分間の電子レンジ加熱で、32万6000個から53万4000個もの粒子が食品中に溶け出した可能性が指摘されています。これは、私たちが日常的に摂取している可能性のある微小なプラスチック粒子の量を示唆しています。
人体から検出される化学物質と健康リスク
さらに懸念されるのは、食品包装のプラスチック由来の化学物質がすでに人体から検出されているという事実です。報告書によると、少なくとも1396種類もの化学物質が人体から見つかっています。これらの化学物質を身体に取り込むことは、神経発達障害、心血管疾患、肥満、2型糖尿病といった多様な健康リスクを高める可能性があるとされています。
プラスチックには4200種類を超える有害な化学物質が含まれていますが、その大半は食品包装において規制対象となっていないのが現状です。ビスフェノール類、フタル酸エステル類、PFAS、アンチモンといった有害金属の一部は、がん、不妊症、ホルモン異常、代謝性疾患との関連が指摘されています。

「電子レンジ対応可」の主張への疑義
グリーンピース・アメリカのグラハム・フォーブス・グローバル・プラスチック・キャンペーン・リードは、この状況に対し「健康リスクは明白」であると述べ、さらに「電子レンジ対応可能という企業の主張は実態を伴わないことを本報告書は示している」と警鐘を鳴らしています。
今回の報告は、私たちが日々の食生活において無意識のうちに直面しているマイクロプラスチック問題の深刻さを浮き彫りにしています。この国際的なNGOが提供する具体的な事実は、プラスチックの使用がもたらす広範な環境問題、特に海洋環境への影響だけでなく、私たち自身の健康への直接的な影響についても深く考えるきっかけとなるでしょう。
私たちは、この情報に誠実に向き合い、プラスチック製品との関わり方を見直す時期に来ているのかもしれません。




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