見えない脅威が、確実な危機へ。最新研究で判明したナノプラスチックと魚の生存率の関係
- スタッフ

- 7 日前
- 読了時間: 3分
これまで多くの場面で語られてきた「海洋プラスチック問題」。海に流出したプラスチックが紫外線や波の影響で砕け、5mm以下の「マイクロプラスチック」となり、生態系を脅かしていることは、皆様もすでにご存知のことと思います。
しかし今、この問題はさらに深刻なフェーズへと突入しています。
今回は、マイクロプラスチックよりもさらに微細な「ナノプラスチック」に関する最新の研究結果と、私たちが向き合うべき現実についてお話しします。

「マイクロ」から「ナノ」へ。不可視の脅威
プラスチックは、自然界で完全に分解されることはありません。物理的にどこまでも細かく砕かれていくだけです。
マイクロプラスチックがさらに微細化し、目に見えないレベルになったものを「ナノプラスチック」と呼びます。
このナノプラスチックの恐ろしさは、その小ささにあります。
あまりに微細であるため、海洋の食物連鎖の起点となる微生物やプランクトンの体内にも容易に入り込んでしまうのです。
長崎大学の研究が示す「生存率低下」の衝撃
先日、TSURINEWSにて取り上げられた記事によると、長崎大学などの研究チームによって衝撃的な事実が明らかになりました。
それは、「ナノプラスチックを取り込んだ微生物を捕食した魚(マダイの稚魚)は、生存率が大きく低下する」というものです。
これまで、「プラスチックは排出されるため直接的な致死要因にはなりにくいのではないか」という楽観的な見方もありました。しかし、今回の研究結果は、ナノプラスチックが明確に水産資源の減少、ひいては生態系の崩壊に直結するリスクを示唆しています。
また、生存した個体であっても、体内では生理的なストレスを受け続けていることも判明しています。
生物濃縮のリスクと、私たちへの影響
この問題は、単に「魚が減る」という話では終わりません。
1. 微生物がナノプラスチックを取り込む
2. それを小魚が食べる
3. それを大型魚が食べる
4. そして、最終的に私たち人間が口にする
この食物連鎖のプロセスにおいて、有害物質が蓄積されていく「生物濃縮」のリスクが懸念されます。
海に漂うプラスチックの多くは、漁具や船舶関連、そして私たちの生活から出たゴミが由来です。私たちが生み出した利便性の代償が、目に見えない粒子となって、巡り巡って私たちの食卓や健康に跳ね返ってきているのです。
「知ること」から「変えること」へ
プラスチックは私たちの生活を豊かにし、支えてきました。しかし、その素材としての「強さ」や「分解されにくさ」が、今、地球規模の課題となっています。
「全てが明らかになるころには手遅れになっているかもしれない」
元記事ではそのような警鐘が鳴らされています。
私たち株式会社SUSTAINABLE JAPANは、この事実を重く受け止めます。
企業として、個人として、何ができるのか。
プラスチックの使用を減らす「リデュース」、適切に循環させる「リサイクル」、そして生分解性素材への転換など、私たちにはまだ選択肢が残されています。
多少の不便を受け入れてでも、未来の海と生命を守るための選択をする。
それが、今を生きる私たちの責任であり、真の「サステナビリティ」なのではないでしょうか。今後も弊社では、このような環境課題に対する最新の知見を発信し、持続可能な解決策を模索してまいります。
参考・引用元:
目に見えない海洋ゴミ「ナノプラスチック」のせいで魚の生存率が低下する | TSURINEWS




コメント